日帰り太魯閣だけじゃモッタイナイ!泊まって満喫する花蓮の魅力!(後半)

今回は、前回に引き続きの自然豊かな花蓮の街の魅力をお届けします。

前半  ~豊かな自然の魅力と街中で感じる日本~ 

大自然を感じる 

七星潭、海沿いサイクリングロード、鯉魚潭、太魯閣峡谷 

日本を感じる

将軍府、松園別館、花蓮文化創意産業園区 


後半 ~花蓮発ブランド&アート、山海の恵みたっぷりの花蓮飯の魅力~

アートを感じる

HUNSHEN、WATA

美味しいものを食べる

戴記扁食&花蓮香扁食、東大門夜市&原住民一條街、達基力風味餐、四維先生、五覇焦糖包心粉円氷、




花蓮への行き方

台湾鉄道の特急列車(太魯閣/タロコ号、普悠瑪/プユマ号)を利用するのが一番早く到着します。
タロコ号やプユマ号は事前予約しないと当日のチケット入手が難しいため、ご利用の場合はこちらのサイトから事前のご予約をおすすめします。3時間ほどかかる自強号は当日入手も可能です。 料金は440元(約1,600円)。タロコ号とプユマ号については完全指定席となります。他の特急で可能な立ち乗りができませんのでご注意ください。



アートを感じる

花蓮にはその土地に影響を受けた多くのクラフト工房やギャラリーがあります。それぞれに共通する点は、花蓮の大自然からインスパイアを得ているものが多いということ。ただ単に影響を受けているだけではなく、それを洗練された作品に昇華した陶器ブランドとギャラリーを今回ご紹介します。


HUNSHEN


花蓮発の陶器ブランド「HUNSHEN-魂生製器-」
立ち上げからわずか2年で、台湾の有名セレクトショップ「誠品書店」に商品が並ぶほどの実力派ブランドです。そのクオリティの高さが評価されている同ブランドとの出会いは2018年4月に台北で行われた「CREATIVE EXPO TAIWAN」での事。台北の松山文創園区の倉庫を複数使って行われた大規模な展示会には台湾各地のクリエイターズブランドが集結していました。

この展示会でたくさんのブランドと話す機会を得ましたが、HUNSHENの作品のすばらしさにはとても惹きつけられました。作品のクオリティはもちろん、ものづくりに対する真摯な姿勢や、地元花蓮の魅力とその自然を表現した作品作りの話を聞くうちに、なんとしても花蓮に行って、実際にその風景を見たいと思うようになりました。


2018年7月、一ヶ月の台湾一周旅行の機会を得た私は、花蓮の街に数日滞在し、彼らの工房を訪れました。HUNSHENは主に陶器を扱うブランドです。夫婦二人で立ち上げた同ブランドの作品はとても洗練されていて、長年の経験によるものなのかと話を聞くと、なんと二人とも未経験で始めたとのこと。さらには台湾各地の工房はまだまだ門戸が狭く、工房での修行することができなかったため、自分たちで本を読んだり、YouTubeの活用、また日本の陶器市に見学に行くなどして経験値を積んだそうです。

彼らが一つひとつ作る作品は魅力的なものばかり。花蓮の海の朝焼けや金針花(花蓮で9月ごろに咲く黄色い花。忘れ草、Dayliliyとも言われる。)など、花蓮の豊かな自然をモチーフにしている作品が多いのが特徴です。それは彼ら夫婦が「花蓮」という場所を愛してやまないから。一度は海外で働くことも経験した二人ですが、奥様の故郷花蓮の街で自分たちの確かな想いを伝える仕事がしたいと願い戻ってきたそうです。

また、作品に対するこだわりは食器の使いやすさにも表れています。「食器は毎日使うものなので、手や腕に負担が無いように軽く作りたかった。」と話すように、一見重厚そうな見た目からは想像できない軽さがありつつも手にしっくりとなじむ絶妙な作りになっています。

型破りな手法で新しいことにも積極的に挑戦し、意欲的に新商品を発表し続けているHUNSEHN。今や海外からオーダーも入るほどの同ブランドの今後の展開に目が離せません。


HUNSHEN(Google Mapでは旧店名の好想生活本舖になっています)
花蓮縣吉安鄉建昌路88號
営業時間 14:00~20:30 (火曜定休)
展示会への参加で臨時休業する事もあります。



Wata-Art


Wata-artはアミ族のオーナーが営む、台湾原住民アーティストの作品を展示・販売するギャラリーです。原住民と聞くと民芸のような作品を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、モダンなデザインのアイテムを多く取り揃えています。

大自然の中で暮らす花蓮の原住民の作品は生き物がモチーフになっているものを多く見かけます。

お店に併設された展示エリア。白を基調とした広い展示エリア内で各アーティストの独創的な作品に触れることができます。

営業時間 11:00~19:00(月曜定休)
花蓮縣吉安鄉中原路一段190號



美味しいものを食べる

戴記扁食&花蓮香扁食


花蓮といえば扁食(ワンタン)!扁食のお店の中でも、扁食一本で勝負しているのが戴記扁食。20席くらいのこじんまりとした店内はひっきりなしにお客さんが入れ替わります。満席でも回転が速いためすぐに入れますのでご安心ください。入口で人数を伝え着席すると、人数分の扁食を持ってきてくれます。一杯で10粒の扁食が入っているのでこれだけでおなかがいっぱいになりますが、あっさりとしたセロリの香りがするスープは最後まで飽きずに食べる事ができます。テーブルにある調味料で途中から味を変えて楽しむことも。


みんなでシェアしながら扁食以外もいろいろ食べたい場合は花蓮香扁食がオススメです。扁食だけでなく、麺類やご飯類、おかずが充実しています。


戴記扁食
営業時間 10:30~21:30(定休日なし)

花蓮香扁食
営業時間 10:30~21:30(定休日なし)


東大門夜市&原住民一條街


花蓮のメイン夜市である東大門夜市は福町夜市と自強夜市そして原住民一條街が合体した大きな夜市です。台湾で一般的な移動可能な屋台ではなく、プレハブ小屋のようなお店が並ぶエリアになります。そのため、カウンターやテーブルを設置し、生ビールやカクテルなどのアルコールを提供するお店も多く、ゆっくり過ごすことができます。お店以外に広いフードコートもあり、トイレやごみ箱などの設備も充実しています。

港町である花蓮の夜市でオススメしたいのは、やっぱり海鮮!20cmを超えるぷりっぷりの牡蠣や台湾で捕れた新鮮な海老をいただけます。


営業時間 
東大門夜市 17:30~23:30(定休日なし)
原住民一條街 18:00~23:00(定休日なし)
※食材が無くなると22:00くらいに終わるお店もありますのでご注意ください。


達基力風味餐


太魯閣峡谷への観光の際のお昼ご飯でオススメしたいのがこちら。太魯閣族の原住民料理をいただけます。屏東の霧台&三地門の記事でもご紹介しましたが、台湾で原住民の文化に触れられるエリアに行くならやはり一食は原住民料理を食べておきたいところ。
こちらはレストランだけでなく、原住民の方のライブや手織りをしている様子をみる事ができたり、原住民アーティストのギャラリーも併設しているため、原住民のカルチャーに幅広く触れることができます。


営業時間 11:30~14:30(定休日なし)


四維先生鳳梨氷


海の近くで可愛いお店を発見しました。黄色いパイナップルの看板のこじんまりとしたお店。そして「鳳梨氷」の文字。 とても気さくなオーナーの羅さんがお店に立っていらっしゃいます。「羅さん」のお名前でお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、「羅」の文字を「四」と「維」に分けた遊び心のある店名にココロが踊ります。 メニューは基本的には「鳳梨氷」のみ。 パイナップルの甘い果肉とクラッシュした氷のスムージーは、台湾の暑い日差しの中で飲むと最高です。羅さん手作りのパイナップルの果肉ジャムはなんと無添加!こちらは売り切れ次第終了ですので訪れる際はお時間にご注意ください。


営業時間 11:00~17:00 ※売切れ次第終了(定休日なし)


五覇焦糖包心粉円氷


これはメロンパン!?な見た目が人気なかき氷のお店。一番人気はキャラメルと練乳がかかった氷の下にいろんな種類のトッピングが隠れている「五霸包心粉圓焦糖煉乳刨冰」55元。タピオカ、豆花、紅豆などたくさんトッピングがありボリュームがありますが、甘すぎないシロップの味は食後のおなかでもペロリと平らげてしまえます。


花蓮に来た多くの観光客が訪れる店内には日本の芸能人の写真も!

営業時間 10:30~22:30



さて、二週に渡って花蓮の魅力をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。
駅周辺だけでもこれだけのスポットがある花蓮です。
自然が豊かな街に泊まって、その恵みをたっぷり満喫してみてください。