【屏東】大山地門當代藝術展 開催中

大山地門當代藝術展 屏東三地門で開催

5月18日より屏東にある台湾原住民族文化園区にて『大三地門當代藝術展』が開催中だ。本展は屏東縣の三地門や霧台出身の排灣族(パイワン)、魯凱族(ルカイ)の藝術家と中心とした展示となり、今年の2月に同内容が台北にて開催されていた。今回は彼らが暮らす三地門での開催となる。


テーマは「當斜坡文化遇到垂直城市ーWhen Kacalisian Culture Meets the Vertical Cityー」

テーマタイトルを直訳するとKakalisian文化が垂直都市と出遭うとき。中国語の斜坡(xié pō)は斜面・傾斜地の意味がある。三地門は屏東からバスで一時間ほど走った山の麓で、さらにバスで30分ほど進むと霧台という海抜1000mの部落にたどり着く。山に沿って部落が作られているため部落内は傾斜が多い。当然ビルなどの高い建物は建っておらず、高くてもせいぜい三階分くらいしかない。見上げれば広い空と大きな山々がある、そんな場所だ。

 


大自然の中にある公園

本展が開催される台湾原住民族文化園区は屏東駅からバスで1時間弱の位置にある。何通りか行き方があるうちで比較的便利なのが台湾好行のバスだ。屏東の観光スポットの一つである六堆客家文化園区に途中停車することもできるので、屏東内をいろいろと観光する事が可能になる。
原住民文化園区は広さがなんと82.65ヘクタールというとても広大な土地だ。(舞浜にある某有名テーマパークの2つを合わせた大きさに近いと言えば想像しやすいだろうか。)
ではその土地全てがテーマパークとして開発されているのかといえばそうではなく、大自然をそのままの形を残した公園なのである。開けた部分に舞台や原住民様式の家模型などを設置しており、園内の専用のバスで移動する事になる。園内に道路はあるので途中を徒歩で移動するのも面白いだろう。
園内に所々出てくる吊り橋はかなりスリリングである。雑貨や食べ物の販売もあり一日中過ごすことができる。
オススメは一日2回行われるダンスショー。20名ほどの男女のダンサーによる迫力の演目は観たら感動すること間違いなし。台湾の16部族の演目を月ごとの入れ替わりで行っているので、行くたびに新しい演目を楽しめる。
日本語の案内パンフレットもあり、サービスカウンターには簡単な日本語を話せるスタッフの方もいるので安心だ。
期間中は本展示のメインアーティストである伊誕‧巴瓦瓦隆(イタン・バワワロン)氏の甥にあたる磊勒丹‧巴瓦瓦隆(ララダン・バワワロン)氏がほどこしたウォールペイントを鑑賞することもできる。

ぜひこの機会に彼らの生まれた土地、三地門での芸術展に足を伸ばしてみてほしい。


記事作成:柘植亜美

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